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電気抵抗で安全に～電気抵抗を用いた変形測定～

電気抵抗で安全に
～電気抵抗を用いた変形測定～

2018.04.09

#抵抗率
#電気抵抗

重たいトラックが走ろうとも橋は頑丈でびくともしていません．これは本当でしょうか？

全く変形しない物質は実際にはありません．橋も変形しており，安全のために検査が欠かせません．
ただ，変形はとても小さいものです．正確な測定のためには敏感なセンサーが必要です．

実は，この測定には電気抵抗の変化が使われます．
図のように，力により電線が伸びたとします．電気抵抗は電線の長さに比例，断面積に反比例して増加します．この抵抗の増加量でどれだけ伸びたかがわかります．

実際のセンサーは薄いシールのようなもので，これを貼り付けて使います（ひずみゲージと呼ばれます）．図の右にあるように折りたたまれた長い配線のおかげで抵抗の変化も大きく，これにより高い精度で測定が可能です．

橋だけでなく自動車に使われる機械部品などさまざまなものが，どのくらいの力でどのくらい変形するか，このようなセンサーにより，事前に確かめられています．

５分の１模型による錦帯橋の強度試験．たくさんのセンサーが接続されています（岩国市）．

（九州大学　津守不二夫）

電気抵抗で安全に～電気抵抗を用いた変形測定～

電気抵抗で安全に
～電気抵抗を用いた変形測定～