九工教についてAbout Us

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本協会(九工教)は、1952年に日本工業教育協会(現日本工学教育協会・日工教)とともに
九州地区の工業教育協会として設立され、1995年に九州工学教育協会に名称変更されて現在に至っています。
工学教育と九州の活性化のため、皆様の積極的なご参加をお願い申し上げます。
九工教は,激変する社会に対応できる工学系人材の育成を産学官連携のもとで行います。九州工学教育協会 会長(九州大学大学院工学研究院長)山本 元司
本協会(九工教)は、1952年に日本工業教育協会(現日本工学教育協会・日工教)とともに九州地区の工業教育協会として設立され、1995年に九州工学教育協会に名称変更されて現在に至っています。 これまでの日本社会の繁栄は、産業立国日本を支えてきた高度な工学技術に依るところが大きく、それを担ってきたのは工学系人材、すなわち我が国の工学教育です。

現在では従来にも増して工学技術が社会の在り方を大きく変化させようとしています。ChatGPTなどのAI技術やDX、IOTなど工学分野の技術がその代表です。同時にこのような状況を反映して社会の価値観が大きく変化しつつあると感じます。ダイバーシティーという言葉で表わされる、多様性を認めこれを重視する考え方です。さらに、CO2削減、地球環境、エネルギーや資源、高齢社会、少子化、貧困の問題など世界が豊かな社会を築いていくためのたくさんの課題があります

このような中で、これら諸問題に対応し社会に貢献できる工学系人材の育成は極めて重要な課題となっています。現状、このような国内外での社会の急速な変化や要求に対して、日本では十分な対応ができていないとの批判がなされています。

この社会的要請に対する工学分野での対応として、日工教・九工教では継続的に工学教育改革の議論を行ってきました。社会の急激な価値観の変化や時代の要請に従った、工学系の新しい人材育成システムとその教育内容の提案が求められています。九工教は、この激変する社会に対応できる工学系人材の育成を九州地区で、責任を持って産学官連携により推進していく責務があります。九工教を中心として九州地域の産学官のメンバーで工学系人材育成に関するこれらの諸問題を議論し、また実践する組織で在るべきだと考えます。

日工教は、工学教育に携わっている全国の教員が、互いの取組みに関する情報交換を行うことで、教育現場のレベルを上げることを主たる目的としています。これに対して、九工教は、九州の民間企業、国の出先機関や地方自治体の方々の意見に耳を傾け、次世代の工業界を担う人材の育成と九州の活力を高めるための産学官連携の組織だと考えられます。

2024年9月には九州地区において日工教・九工教第72回年次大会が予定されております。九工教は全面的にこれを支援し、この大会を成功させたいと考えております。この件も含め九工教に対しまして皆様のご貢献とご協力をよろしくお願いいたします。

Information

九州工学教育協会の前身である九州工業教育協会は、工学教育のあり方について大学・高等専門学校と産業界が一緒になって議論を深め、わが国の産業の発展を支える技術系人材の育成を図ることを目的として昭和27年に設立されました。また、ほぼ同時期に、全国的な組織として日本工業教育協会も設立されています。その後、日本工業教育協会が日本工学教育協会(「以下、日工教という。」)と改称したのに伴い、平成6年度には九州工業教育協会も九州工学教育協会(「以下、九工教という。」)と改称しました。
九州工業教育協会設立後、我が国は高度経済成長期、オイルショック、失われた10年と呼ばれる時期など様々な時代を経て現在に至っています。近年は、グローバル化やイノベーションを支える人材育成といった課題に直面しており、九工教ではこれに対応して充実した取組みを行うため、平成30年度には下記のような組織に改編して活動を行っています。
九州工学教育協会 組織図

活動

九州地域における産業は大きく変化しています。また、以前にも増して近隣アジア諸国との関係もさらに重要になってきています。日本全体の活性化には、地域の努力が不可欠であり、全国各地域で地域産業の育成や地域の発展に向けた活動が積極的に行われています。
このような状況の中、九州工学教育協会は日本工学教育協会と協力しながら、地域に根ざし、そして産官学の連携を密にして技術系人材の育成を図るべく活動を続けています。現在、定期的に行っている活動は以下のとおりです。
総会
年に一度総会を開催し、また当日は大学・高専・産業界等から講師を招いてシンポジウムを開催しています。
表彰
「九州工学教育協会賞」を設け優れた業績を挙げた個人又は団体を表彰しています。
事業活動
産官学の連携のもと、工学教育の振興、産業の発展に繋がる取組みを企画立案しています。
九工教シンポジウム
特定のテーマについて年に2回のシンポジウム(7月、2月)を開催しています。
広報活動
九工教ホームページを通じて、工学に関するイベントや最新のニュースなどをお知らせします。
日工教との連携
九工教は独自の事業を行うとともに、下記のように日工教と九工教間の連絡、日工教事業への参加による相互の情報・意見交換に務めています。
  • 工学教育に関する調査研究
  • 日工教の理事会、各種委員会活動への参加(委員会の例:総務・財務委員会、事業企画委員会、編集・出版委員会、国際委員会、工学・工業教育研究講演委員会、日工教協会賞功績者選考委員会)
  • 工学教育賞(業績賞、論文・論説賞、著作賞、功績賞)受賞者の推薦
  • 日工教全国大会の開催分担(平成元年 第37回年次大会、平成10年7月 第46回年次大会、平成18年7月 第54回年次大会、平成27年9月第63回年次大会を九工教が担当で開催いたしました。)

会員

九工教の会員は、個人会員と団体会員とし、九州地区在住の会員をもって組織されています。個人会員は、大学及び高等専門学校の教員・官公庁の職員・企 業に勤務し工学教育に関心のある方となっており、団体会員は、工学教育に関係のある企業・官公庁・大学・高専・その他の団体となっております。
会員の特典

九州地区ひいては、日本の工学教育の充実発展に積極的に寄与する上で、九工教の役割は重要です。特に当協会の活動を活発にするためには、多くの方々に会員として参加していただくことが必要です。
九工教の会員であれば以下のことが可能になります。

  • 産業界・官公庁・大学・高専等の間での意見交換・情報交換・討議が密にでき、工学教育発展の方向付けに役立てることができます。
  • 九工教ホームページにより、工学教育の全国的な動きを知ることができます。
  • 九工教の行事(見学会・講演会・シンポジウム・セミナー・分科会等)へ参加できます。
  • 九州工学教育協会賞の受賞資格があります。
  • 企業内研修会の講師、企業研究開発の相談員などを斡旋してもらうことができます。

入会

九工教の正会員は、九工教の目的・事業活動に賛同し、所定の会費を納めるものとします。入会を希望される個人・学校・企業・官公庁・その他団体は、下記の九工教事務局へお申込みください。
会費
入会案内の会費(年額)に記載のとおり