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体重計は知っている
~体脂肪率の算定~

2018.04.03
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家庭にある体重計は、身長・年齢・性別を登録しておくと、体重とともに体脂肪率も表示されます。表面に配置された2つの電極に両足が触れると微弱な電流が流れ、電気抵抗(インピーダンス)から筋肉量を算出できます。

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体内にある脂肪は電気をほとんど通さず、筋肉は電気を通しやすい性質があります。つまり、肥満な人は電気抵抗が大きく、逆に筋肉質な人は電気抵抗が小さくなります。

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生体組織を構成する体液と細胞膜は、等価的に電気抵抗およびコンデンサとみなせます。コンデンサ(細胞膜)は低周波では電気を通さず、交流の周波数を高くするほど電流が流れやすくなるため、インピーダンスの変化より細胞情報が得られます。

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X線照射により体組成を正確に計測できますが、装置が大きく時間もかかります。この方法を基準に数多くの統計データを集め、体重計による簡便な体組成の推定手法が確立されました。登録した情報と計測した体重・筋肉量から、体内にある脂肪量を表示できます。

(本項の内容はタニタのホームページに記載の内容に基づいています。)


(九州大学 柁川一弘)

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